【2019年版】米国VIの長期チャートを月足・週足・日足で振り返る

 

「投資する前に、米国VIのチャートをチェックしておきたい」という方も多いのではないでしょうか。このページでは、米国VIの「月足」「週足」「日足」チャートをそれぞれ掲載しています。

 

なるべく過去までさかのぼり、最長のチャート(2004年~)を取得しました。

 

また記事後半では、米国VIのチャートを踏まえた「効果的な投資戦略」についても解説しているので、投資を検討している方はぜひご覧ください。

 

1.米国VIの長期チャートを月足・週足・日足で振り返る

 

「月足」→「週足」→「日足」の順で掲載します(チャートはGMOクリック証券に登録し、はっちゅう君CFDをダウンロードすると見ることができます)。

 

米国VI「月足」2004年~2019年

米国VIの長期チャートを月足・週足・日足で振り返る

 

上図は「月足」です。一本のローソク足(バー)が1ヶ月を示します。

 

米国VI「週足」2004年~2019年

米国VIの長期チャートを月足・週足・日足で振り返る

 

上図は「週足」です。一本のローソク足が1週間を示します。

 

米国VI「日足」2015年~2019年

米国VIの長期チャートを月足・週足・日足で振り返る

 

上図は「日足」です。一本のローソク足が1日を示します。

 

2.米国VIのチャートから考える効果的な投資戦略とは

 

上図の米国VIのチャートから分かることが1つあります。それは、「短い時間軸では天井に見えても、長い時間軸ではまだ上値余地がある」ということです。

 

たとえば上記で紹介した「日足」の天井圏は「25~30」ほど。しかし週足や月足での天井は「70」を超えてきます。なので日足だけを見て大きなポジションを持つのは危険です。

 

とはいえ僕は、「天井圏の70に上昇するまでは、空売りするべきではない」とは考えていません。個人的には、米国VIが「25」ほどの段階でショート(空売り)を検討します。それは「分割売買」を前提としているからです。

 

2-1.米国VIでは「分割売買」が非常に効果的

 

米国VIで抜きん出て有効な戦略が「分割売買」です。つまり、計画的なナンピンです。

 

たとえば米国VIが急騰したため、ショートを検討します。そのとき、いきなり100%の資金を投入するのではなく、ごく一部からポジションを持ち始めるようにします。そして、相場が不利な方向に動いた場合、売りポジションを追加していきます。

 

このとき、(特にナンピンを前提としていると)1発目のショートが甘く入ってしまいがち。しかし僕は、ナンピンが前提であっても、1発目から「しっかりと引きつけて」相場に入ることをオススメします。

 

一発目から引きつけてエントリーする

 

そして、さらに重要なのは「資金管理(ポジション量のコントロール)」の徹底です。とにかく慎重に取引する。「米国VIは、100までは急騰する可能性がある」くらいの心構えがよいでしょう。

 

2-2.ナンピンは危険だからすべきではない?

 

どんなに慎重に売買しても、「ナンピンや分割売買はしたくない」という方もいるでしょう。

 

とはいえ、米国VIは長期的にはレンジ相場(横ばい)に落ち着く銘柄です。「上昇と下落を繰り返す」ので、逆張り的発想が有利なのは疑いようもない事実です。

 

想定レンジ幅を広く取った「計画的なナンピン」であれば、それほど毛嫌いする必要はない、と考えています。

 

3.米国VIのチャート(値動き)の仕組み

 

米国VIのチャートは、どのようなときに上昇し、下落するのでしょうか。一般的な株とは異なり、その仕組みが分かりにくいので、以下、簡単に解説します。

 

結論として、米国VIの値動きが決定されるプロセスは以下のとおりです。

 

①「荒れ相場」の到来を投資家が予感し出すと、

②米国株式市場(S&P500)のオプション取引のボラティリティ(価格変動率)が高くなり、

③ボラティリティと連動するVIX指数(恐怖指数)のチャートが上昇するため、

④VIXと連動する「米国VI」のチャートも上昇する

 

ボラティリティが高くなるのは、投資家が「恐怖」を感じているとき。その恐怖こそ、「VIX指数(恐怖指数)」であり「米国VI」なのです。

 

米国VIと歴史的な金融ショック

 

歴史的な金融ショック時に、VIX指数(米国VI)が跳ね上がるのには、このような背景があります。

 

4.米国VI投資では「ファンダメンタルズ」を考慮すべき?

 

米国VIのチャートはこのような根拠(ファンダメンタルズ)があって形成されています。では、チャート(テクニカル分析)よりも、ファンダメンタルズ分析を重視して投資すべきなのでしょうか。

 

4-1.ファンダメンタルズではなく「チャート」を重視すべき

 

結論、「米国VIにおけるファンダメンタルズはほぼ無視」し、チャートだけを見てOKです。

 

チャートには「波」があります。上昇して、下降して、また上昇して……、こうした波を上手く捉えられれば、チャートだけで十分勝てるのです。

 

とはいえ、ファンダメンタルズが得意な投資家もいます。その場合、ファンダメンタルズで投資すべきでは?という反論もあるでしょう。

 

確かに、ファンダメンタルズは把握しているに越したことはありませんが、僕は、それに時間を割く「費用対効果」を感じません。たとえば、VIX指数(恐怖指数)の計算式は、Wikipediaによると下記のとおりです。

 

 

僕には何のことかまったく分かりません。きっと、あなたも同じではないでしょうか。もちろん米国VIのファンダメンタルズを把握するには、これだけでは足りません。S&P500の動向も知る必要があります。

 

こうしたことを全てクリアし、ファンダメンタルズの側面から米国VIを完全に「攻略」したとします。そして、「米国VIは下がる」と予測し、ショートポジションを打つところまで成功したとしましょう。

 

しかし、それでも成功が手中に収まったわけではありません。ショートポジションを持った直後、アメリカで大規模テロが発生するかもしれません。こうなってしまえば、やはり米国VIは急騰し、その投資家は含み損を抱えることになります。

 

いくらファンダメンタルズに詳しくても、テロまでは読めません。どうせ何が起きるか読めないなら、大ざっぱにチャートの波を捉えたほうがいいだろう、と僕は思います。

 

もちろん、ファンダメンタルズの知識は無駄ではありません。知っていれば有利なシーンも確かにあります。しかし、「費用対効果」が薄いのです。僕はそれよりも、「資金管理」を徹底し、ポジション量をコントロールするほうが何倍も大切だと考えています。

 

5.米国VIのチャートを読むのは「難しい」か?

 

ある日、ネットを見ていたらこんな書き込みがありました。

 

「米国VIをショートしていたら、強制ロスカットされ、大損した」「だから米国VI投資はオススメしない」。

 

やはり、米国VI投資は難易度が高い手法なのでしょうか?結論、僕はまったくそうは思いません。

 

たとえば、「大損した」と書き込みがあった当時のチャートを「どれくらい急騰したんだろう」と見てみると、全然大したことない上昇なんですよね。

 

こんなジリ高も想定していないんじゃ、そりゃダメだな」と言いたくなります。

 

米国VIは定期的に急騰します。何倍にもなることがあります。それはあらかじめ「チャートを見ていれば」分かるような、簡単なことです。

 

米国VIに始めて投資する方は、

 

  • 基本的な空売りの仕組みを勉強する
  • 1時間くらい、色んなサイトを見て、情報を集める
  • まずは1口だけ売ってみて、損益がどれくらいの振れ幅になるのか1週間観察してみる

 

といったトレーニングをしてみましょう。こうした心構えがあるのなら、米国VI投資は「非常に簡単」な部類に入ると思います。

 

6.米国VIの「金利/価格調整額」の発生を忘れずに

 

米国VI投資では、「チャートさえ見ればOK」と解説してきました。ただし、一点だけ補足しておきます。米国VIでは「金利/価格調整額」という手数料(FXでいうスワップ金利のようなもの)があるので、これを忘れないようにしましょう。

 

具体的には、

 

  • 米国VIの売りポジションを持つ:価格調整額をもらい続けることになる
  • 米国VIの買いポジションを持つ:価格調整額を支払い続けることになる

 

というケースが多いため、米国VIの買いポジションを長期保有する場合、コストの膨張に注意する必要があります。これを無視すると、「チャートは上昇しているのに、損益はマイナスに」なんてことが起こり得ます。

 

ここまでショート(空売り)を中心に解説してきたのも、米国VIは「売りポジションが有利」だからです。

 

  1. 投資する前に「チャートをよく見る」
  2. 金利/価格調整額を考慮し、売りを中心に考える

 

こんなところを意識しながら、米国VI投資に挑戦してみましょう!(米国VIを買うには、GMOクリック証券への登録が必要です)

 

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