【米国VI投資】VIXショックの予測は本当に不可能?【原因と対策を考察】

 

2018年2月、米国VIや米国VIベアなどが大変動する「VIXショック」がありました。

投資家の多くがロスカットをくらい、信じられないような巨額の損失を出した人もいるようです。

 

僕は2018年2月“以降”に米国VIを触り出した「VIXショック未経験組」です。

よって、含み損という痛みを伴ってVIXショックを体験したわけではありませんが、その事の大きさはチャートから伝わってきます。

 

しかし、VIXショックは過去の出来事ではないですよね。

米国VIを取引するなら、僕たち全員が「VIXショックの再来」に備えておく必要があります。

極端な話、VIXショックは、まさに今日起こってもおかしくないのです。

 

では、具体的にどのようにVIXショックに備えればいいのでしょうか。

結論、僕なりの答えは「VIXショックは予測できないと認め、ロスカットを工夫する」ことです。

 

2018年2月のVIXショック、なぜ発生した?

 

VIXショックが発生した原因を調べることで、何らかの対策が立てられるのではないか。

過去、僕はそのように思い、VIXショックが発生した要因を調べてみました。

 

そこで分かったことは、「VIXショックは悲観ではなく『楽観』の中に生まれた」ということです。

 

米国経済が堅調なときに発生した

 

2018年2月のVIXショックをもう一度振り返ってみましょう。

もっとも高い下落率を記録したのはSVXY、つまりGMOクリック証券の「米国VIベア」です。

 

米国VIベア 2017年6月~2018年5月

2018年2月のVIXショック、なぜ発生した?

 

米国VIベアはわずか1ヶ月で「557」付近から「37」台まで急落し、その下落率は-90%以上となりました。

 

そして、もうひとつ大きな値動きをみせたのがVIX指数、つまりGMOクリック証券の「米国VI」です。

 

米国VI 2017年6月~2018年5月

2018年2月のVIXショック、なぜ発生した?

 

米国VIはわずか1ヶ月で「10」付近から「33」台まで急騰しています。

このことから分かるのは、VIXショックは「VIX指数が低い水準で推移していても、突如として発生する」ということです。

 

VIXショック(恐怖指数)は、その数値が低いほど市場は「楽観的」です。

VIXショック直前の恐怖指数は約「10」と歴史的にも低い水準だったので、「ものすごく楽観視だった」のです。

にもかかわらず、前触れもなく高値「33」まで急騰してしまいました。

 

「楽観の中にあっても突如としてVIXショックが発生してしまう」ことが分かり、僕は「どうやら難しそうだ」と思い始めました。

 

VIXショックの引き金を引いたのは「米長期金利の上昇」だった

 

しかし、やっぱり何の前触れもなくVIXショックが発生するはずはないはずだ。

そう思い、よく調べてみると、VIXショックの引き金を引いたのはアメリカの「長期金利の上昇」だということが分かりました。

 

なるほど……。たしかに金利が上昇すれば、銀行預金の利息が増えるので、「株を売って、現金にしておこう」と考える人が多くなる。

これは株安に繋がるはずだ。

だから米国市場は悲観に傾き、結果としてVIXショックに繋がったのか!

これで次回のVIXショックを予見できる!

 

……と一瞬は思ってしまいそうですが、「長期金利の上昇はいつ起きるのか?」という次なる問いが発生します。

 

順調な「株高」の中にもVIXショックが生まれる

 

そこで長期金利が上昇する理由を調べてみると、このような分かりやすい解説がありました。

 

「経済が高成長するとの予測が強まれば資金需要の高まりを見越して、やはり長期金利は上昇します。」

引用:http://www.tfptakamatsu.com/column/running/unyou.chokikinri1.html

 

あ、これは堂々めぐりになってしまうヤツだ、と思いました。

つまり、こういうことです。

 

  1. VIXショックが発生したのは、悲観的な見方が広がったから
  2. 悲観的な見方が広がったのは、アメリカの長期金利が上昇したから
  3. アメリカの長期金利が上昇したのは、楽観的な見方が広がったから

 

株価が下落すると考えられる場合、VIX指数は上昇します。

しかし、株価がどんどん上昇し、誰もが「これからも順調だ」と思われることも、やはりVIXショックのリスクを高めるのです。

 

これでは、VIXショックの到来など予想できるはずがありません。

そこで僕は「結局、VIXショックへの対策などしようがない」と諦めました(笑)

 

じゃあ、僕たちはどうすればいい?

 

この問題を解決するためには、発想の転換が必要です。

「結局、VIXショックは予知できない。では、それでも勝つ方法はないのだろうか?」と。

 

そこでたどり着くのは、やはりテクニカル分析です。

長期金利だとかそういうファンダメンタルズを無視して、チャートだけをみて売買する。

どのように値動きするかは分からないけど、「値動きのクセ」を理解し、売買をするしかないと考えました。

 

チャートで分かるロスカットのコツ

 

米国VIは、価格調整額(コンタンゴ)によるリターンを得られるため、人気の銘柄です。

 

しかし、やはり「VIXショックが来たときどうするか?」をしっかりと考えておく必要があります。

そこで、VIXショックについて僕たちができる対策は以下2つしかしかないと思うんですよね。

 

  1. VIX指数が急騰し始めたら、すぐロスカットする
  2. もしくは、VIXショックが来ても耐えられるよう、ロスカットを高い位置に引き上げておく

 

たとえば前者(①)の戦略では、ロスカットされたら「もったいないなー」という気になる。

でも、ロスカットされるということは米国VIが急騰しているということなので、もったいないと思うのなら高い場所からもう一発ショートを打てばいい。

 

ロスカットありきの考え

チャートで分かるロスカットのコツ

 

もしくは、後者(②)なら、ロスカットをされないように高い場所にロスカットレートを引き上げておき、VIXショックが到来しても耐えられるようにしておく。

 

どっちでもいいですが、共通しているのは「チャートをよく見る」ということです。

じゃないと、VIXショックの時、ロスカットをどうするか考えられませんよね。

これは米国VIベアでも、米国VIブルでも、VIX系銘柄なら同じことです。

 

なので僕は、ファンダメンタルズではなく、チャートを見ることでVIXショックに備えるべきだと思うのです。

 

僕たちはVIXショックを予測できないし、予測する必要もない

 

それが僕の結論です。

結局、VIXショックを予想する方法なんてないのです。

誰にも分からないから「ショック」なのだと思います。

 

また、2018年2月のVIXショックの原因を100%を解明しても、次回のVIXショックはまた違う理由で発生するはずです。

だから、100%の予測はあり得ないのです。

 

「理論武装で出し抜いてやろう!」「VIXショックを予知し、1人逃げしたい!」と考えた時点で、負け戦です。

なんといっても、「市場が楽観的であるということすら、VIXショックの要因になり得る」のだから、これは手強いです(笑)

 

ファンダメンタルズで値動きを「当てる」ことをやめるということは、相場に対して知能で勝負を挑むことを諦めるということです。

 

しかし、だからといってリターンが得られないわけではありません。

市場を打ち負かすのではなく、チャートに従ったマイルールを作る。

そして、マイルールに従い、「今は買いなんですね、分かりました」「次は売りですね」と淡々やっていくことが、結果として安定的に利益を出すことができ、またVIXショックにも備えられるのだと思います。

 

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