「先物取引」を超分かりやすく解説!米国VI、VIXトレーダーは必見

投資の基礎用語

 

「よく聞く『先物取引』とは何のことだろう?」「VIX指数を取引するので、先物の仕組みを知っておきたい……」と思っていませんか?

 

勉強しなければと思いつつ、先物ってよく分からないので後回しにしがちですよね。

でも先物や、それにかかわるCFDを取引するなら、最低限の知識は必須ですよ。

 

予想外の損失を防ぎ、安定した利益を出すため、先物の知識をインプットしておきましょう。

 

以下をお読みいただくことで、ややこしいと思われがちな先物の仕組みを簡単に理解できます。

特に、米国VIや、株価指数のCFDに投資している方は必見ですよ!

 

ちょっとだけお時間を取っていただければ幸いです。

 

簡単に言います。ズバリ、先物とは……

 

先物取引とは、

 

『ある資産における未来の売買』を、『現在、約束しておく取引』

 

のことです。

 

ん、ちょっと何のことか分からない?そうですよね。

でも、言葉そのものは難しくありません。

ただ「未来に取引することを約束しておきましょう」ということです。

 

じゃあ、何でこれがピンと来ないかというと、「先物取引の存在意義」が分からないからだと思うんです。

何で「未来の取引を約束しておく」なんて回りくどいことをするのか?

これを知れば、先物取引へのクリアな理解に繋がります。

 

「ガソリン先物」と赤字スレスレの運送会社の社長さん

 

たとえ話をさせてください。

ここに、運送会社の社長さんがいるとします。

運送会社ですから、トラックで荷物を配達し、配達料を受け取るお仕事ですね。

 

でも実はこの運送会社、あまり儲かっておらず、赤字スレスレ。

なんとか黒字を維持している状態です。

 

でも昔はもっとブイブイ言わせていました。

なぜ儲からなくなったかというと、「ガソリンが高騰」したからです。

トラックで荷物を運ぶためにはガソリン代がかかりますよね。

そのためガソリン価格が高騰すると、コストが一気に増え、利益がガクンと落ち込みます。

それで、赤字ギリギリの低空飛行になってしまったというわけです。

 

社長さんの見通しでは、この運送会社はガソリンがあと10円上がると赤字に転落します。

もう切羽詰まって大変なわけです。

「頼むから、ガソリン価格よ、上がらないでくれ!」

このとき、社長さんはどうすればいいのか。

そこで登場するのが「ガソリン先物」取引です。

 

ガソリンの現在価格は130円。

この価格でガソリンをずっと仕入れることができれば、運送会社はギリギリ黒字を維持できます。

なので、「来たる○月○日に、130円でガソリンを買う」という未来の約束をするのです。

そうすることで、運送会社は未来においても130円という仕入れ単価を確実なものにできます。

 

先物市場で利益を出すトレーダー

 

もちろん、この取引は社長さんにとっていいことばかりではありません。

「来たる○月○日に、130円でガソリンを買う」ということは、未来のガソリンを今買っちゃっているわけです。

なので、もし来たる○月○日、ガソリンが110円まで下落していた場合、その差額を損することになります。

でも社長さんはそれでもいいのです。

なぜなら、ガソリン価格が130円で買えたら、最低限の黒字は確定するからです。

 

この場合、社長さんは「保険」としてガソリン先物を買ったのです。損をしてもそれは「保険料」だと割り切って考えられます。

 

一方、これを利用して利益を出すトレーダーもいます。

先物市場には、通常の株式市場と同じように、「買い手」と「売り手」の両者が存在します。

社長さんが「来たる○月○日に、130円でガソリンを買う」という権利を購入したのなら、必ずその権利を「売却した誰か」がいるということです。

この売却した誰かは、社長さんと反対の「売りポジション」を保有しています。

つまり、ガソリンが値下がりしたらリターンを得ることができるのです。

これが先物取引の基本的な仕組みです。

 

ガソリン以外の先物取引もまったく同じ!

 

ここではガソリン先物を例に出しました。

しかしこうした仕組みはガソリンに限らず、原油、トウモロコシ、大豆などいろいろな先物市場に当てはまります。

トウモロコシが高騰すると困る人、大豆が高騰すると困る人……、世の中には色んな立場の人がいて、それぞれの思惑によって売買が行われているのです。

 

そう考えると、先物市場が現在ではなく、わざわざ「未来」を対象としている意味が何となくお分かりいただけるのではないでしょうか。

 

さて、当ブログでは「VIX投資」について詳しく解説しています。

なので、GMOクリック証券のCFDである「米国VI」「米国VIブル」「米国VIベア」に関係の深い「VIX先物」についても触れておきましょう。

 

実はVIX先物についても、ガソリンと同じように考えることができるんですよ。

 

VIX先物は「ヘッジ目的」で使われている

 

ここに、VIX指数(恐怖指数)の大前提をご紹介します。

それは、VIX指数が米国株の指数「S&P500」と相関の値動きをするということです。

 

つまり、

 

  • S&P500が上昇→VIX指数は下落
  • S&P500が下落→VIX指数は上昇

 

という正反対の値動きをしているのです。

 

VIX指数(恐怖指数)とS&P500は正反対の値動き

 

S&P500とは、日本でいうところの日経平均株価(日経225)や東証株価指数(TOPIX)に当たる株価指数。

アメリカの主力株をひとまとめにしたものですね。

メジャーな指数なので、S&P500や、対象株式に資金を投じているトレーダーは多くいます。

 

さて、そんなトレーダーが唯一心配しているのは何か?

それは、S&P500が暴落することです。

そこで、それに備えるために投資家はVIX指数の先物である「VIX先物」を買うことができます。

 

VIX先物はS&P500と正反対の動きをするので、S&P500を買っているときにVIX先物を買えば「ヘッジ」になります。

ヘッジとは「リスクに備える」という意味ですね。

米国株が上昇しそうなときにVIX先物を購入しておけば、もし米国株が暴落しても、VIXが急騰してくれるので投資家の傷は浅くて済むのです。

 

先ほどはガソリン価格が上昇すると困る運送会社の社長さんが登場しましたが、同じように「米国株が下がると困る投資家」がVIX先物を購入するというわけです。

 

「トレーダー目線」で見た先物市場のメリットとデメリット

 

ここまで述べてきたように、先物市場にはこのような「社会的意義」が存在します。

「来たる○月○日にいくらで買いたい」というニーズに応えるのです。

 

しかし、それらはあくまで「実需筋」からの目線。

僕たち「投資家」や「トレーダー」はガソリンが欲しいわけではなく、その値動きから利ザヤを抜くことを目的としています。

では、そうした「トレーダー目線」で見た先物市場には、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

その特徴を以下にピックアップします。

 

先物取引の特徴①「現物が存在しない対象でも取引できる」

 

世の中の投資商品には「現物がある」ものと「現物がない」ものがあります。

現物があるということは、「実在する」ということでもあります。

 

たとえばガソリンには、もちろん現物があります。

会社の株式にも現物があります。

ビットコインにも現物があります。

これらは相手に対して「はい、どうぞ」と渡すことができますね。

 

一方で、現物がない投資商品もあるんです。

たとえば日経平均株価(日経225)、東証株価指数(TOPIX)、そしてアメリカのS&P500、VIX指数などの「指数系」です。

これらは「指数」の文字どおり、ただの数字です。

何らかの計算からはじき出した「概念」に過ぎないわけですね。

 

たとえば日経平均株価は、日本を代表する大手企業225社ピックアップし、株価を独自に計算したものです。

ただの数字なので、本来は取引できないのです。

しかし、日経平均株価はご存じのとおり重要な指標なので、それらをトレードしたいというニーズがあります。

そこで、現物取引ではなく「先物取引」として売買するのです。

 

こうしたことが可能なのは、先物取引のおかげです。

 

先物取引の特徴②「ロング(買い)だけではなくショート(空売り)も可能」

 

現物取引の新規注文では、基本的に「買い」から入ります。

それを値上がりしたら売って利益を出します。

「安く買って、高く売る」ことで利益を狙うのですね。

 

しかし先物取引では新規注文であっても「空売り」が可能です。

つまり、「高く売っておいて、安く買い戻す」ことでリターンを得ることができます。

これは先物取引の大きな特徴のひとつです。

 

先物取引の特徴③「高いレバレッジが利用できる」

 

現物取引ではレバレッジ1倍が基本であり、100万円の元手なら、100万円分までしか購入できません。

信用取引を使ったとしても、レバレッジは最大3倍です。

 

一方、先物取引では非常に高いレバレッジをかけることができます。

たとえば、日経平均先物では約22倍のレバレッジがかけられています。

つまり、100万円の元手で2200万円分の日経平均先物を売買できるのです。

 

レバレッジの倍率は、先物の種類によって異なりますが、先物は総じてハイパーレバレッジという特徴があります。

 

先物取引の特徴④「原資産の価格とわずかなギャップが生じる」

 

先物取引は、対象とする原資産と価格差(ギャップ)が生じることがあります。

 

たとえば、日経平均株価が2万円ピッタリだったとします。

しかし、日経平均“先物”も2万円ピッタリとは限りません。

なぜなら、先物市場は独立したマーケットであり、誰かが大きな注文を出せば、需要と供給のバランスによって価格の変動が生じるからです。

 

とはいえ、それもあくまで「誤差」の範囲内で、投資リターンに大きく影響するほどではありません。

上記の例で言えば、どちらも「ほぼ」2万円ピッタリです。

 

先物取引の特徴⑤「期日(SQ)までに必ず決済(反対売買)をしなければいけない」

 

先物取引は、ここまで述べてきたように「○月○日にいくらで取引する」と現時点で約束するものです。

ではその○月○日とはいつのことなのか?

それは、それは期日(SQ)のことです。

 

先物取引には「限月」という有効期限のようなものがあり、その日を迎えると、買っていた人は売らなければいけないし、空売りしていた人は買い戻さなければいけません。

つまり、「ほったらかし」で数年間ポジションを保有することはできないのです。

 

ただし、先物を原資産とするCFDは実際に先物を売買しているわけではないので、ノーメンテナンスで長期保有することができます。

たとえばGMOクリック証券の先物を原資産とするCFDは、すべて長期保有が可能です。

 

さて、ここまでいくつかの先物取引の特徴を見てきましたが、逆に言えば、これらを除けば通常のトレードと先物のトレードは何ら変わりはない、ということができますね。

 

先物市場特有の「コンタンゴ」を知れば世界が広がる

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

最後に、僕がもっとも特筆すべきだと思う先物の特徴をお伝えします。

それは「コンタンゴ」です。

 

先物取引には期日(SQ)があります。

つまり、異なるSQ日を持つ市場(第一限月、第二限月、第三限月・・・など)が同時にオープンしています。

そして、期日が遠くなるほど先物価格が高くなる、という特徴があるのです(下図参照)。

 

 

この現象を「コンタンゴ」と言い、「こうした限月間の価格差」を利用することで非常に大きなリターンを狙うことができます。

その手法は、下記の記事でもご紹介していますね。

»米国VIの価格調整額の仕組みを理解し、年利10%を稼ぎ出す方法

 

 

こうした手法は、GMOクリック証券のCFD口座で1万円以下から手軽に始めることができます。

そもそもコンタンゴって何?という方や、この手法でリターンが狙える仕組みを知りたい方は、下記の記事でも詳しく解説していますので、よろしければお読みください!

»コンタンゴの意味を世界一分かりやすく解説!VIX、米国VI、原油を買う人は必見!

 

 

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